はじめに
軽天屋とは、大きく分けると下地屋とボード屋があります。
軽量鉄骨を使って建物の天井や壁の骨組みを組む職人のことを下地屋。
その骨組みに石膏ボードなどの板を張り付けるのがボード屋です。どちらかを専門で行う職人もいれば、両方やる職人もいます。
軽天屋の仕事には、さまざまな専用の道具が必要です。この記事では、軽天屋歴10年の私が、軽天屋の仕事に欠かせない道具を解説していきます。
これから軽天屋を始める方に向けて紹介しています。
軽天屋に必要な道具
下地作業用工具
下地作業とは、軽量鉄骨をコンクリートや鉄骨に固定したり、壁や天井の下地を組んだりする作業です。
インパクトドライバー
関連するものとしては以下の道具が必要です。
- ステップドリル・・・軽天材に穴をあけるために使用
- 全ねじソケット・・・ボルトを吊るときに使用
- ボックスレンチ(8mm・10mm・17mm)・・・各種ナットやボルトを締めるときに使用
- プラスビット・・・ビスの締付に使用
ガスネイラ
ガスネイラはコンクリートや鉄骨に下地を固定するときに必要です。
- コンクリートピン
- 鉄骨ピン
それぞれ専用のピンが必要です。
レーザー墨出し器
レーザー墨出し器には下地を組むときに水平・垂直を見るための道具です。
墨出し器にも種類がありますが、ここでは説明を省略します。
切断機
下地材を切断するときに使用します。切断機は以下のものがあります。
- 高速切断機
下地材を切断するときに火花がでるので、注意が必要。現場によっては使用できない場合もあります。
高速切断機を使用する場合は消化バケツや消火器、火花防止カバーが必要になります。 - チップソー切断機
高速切断機よりも切断スピードが速い。火花が出ないので消火器や消化バケツがいらないなどのメリットがありますが、替刃の金額が高いなどのデメリットもあります。
ディスクグラインダー
ディスクグラインダーは、下地に開口を開けるときに必要です。こちらも火花が発生するため、現場によっては使用できません。
最近では丸ノコ型のチップソーカッターがよく使われています。
以上が下地作業で必要な基本的な道具になります。
ボード貼り作業用工具
ボード貼り作業とは、下地に石膏ボードなどを貼り付けて壁や天井を仕上げる作業です。
カッター
石膏ボードを切断するときに必要です。カッターで切れ目を入れると簡単に折ることができます。
ヤスリ
カッターでボードを切断すると、切断面がぼこぼこになります。ぼこぼこ部分をきれいに調整する際に必要になります。
ノコギリ
ボードを加工する際に使います。
ホールソー
ボードに穴をあける際に必要になります。インパクトドライバーや電動ドリルにつけて使用します。
安全定規
カッターで加工する際に直線で切ることができます。長さも様々で材料に合わせて選んでください。
加工台
ボードを加工するときはボードを加工台に積んで作業します。加工台の高さは自分にあったものを選んでください。
以上がボード貼り作業に必要な基本的な道具になります。
おまけ
おまけとしてあったら便利な道具を載せておきます。
レシプロソー
ケイカル板の開口や開口の下地切断、コンパネの開口などにつかってます。
特に解体工事で大活躍です。
マルチツール
リフォーム作業や面切りで大活躍します。これは持っている人も多いと思います。
ハンマードリル
コンクリートピンが効かないような石工などにビス穴をあけることができます。またハツリ作業やアンカー施工も可能なのであれば便利です。
スライド丸ノコ
スパンドレルやアルミ見切縁、木工作業などに使います。ただし人によってあまり使わない場合もあります。
まとめ
軽天屋の仕事には、様々な道具が必要になります。下地作業やボード作業によって使う道具も変わります。この記事で紹介した道具は、最低限必要な道具になりますので現場や作業内容によっては他の道具も必要になります。
軽天屋の仕事に興味がある方やこれから始める方に役立ててもらえれば嬉しいです。